「LTアジを始めたいけれど、竿やリールまで買わないといけないの?」
初めての船釣りでは、道具を一式そろえるだけでかなりの出費になります。しかも、よく分からないまま購入すると、船宿のルールに合わない竿やリールを選んでしまうこともあります。
結論からいうと、初回のLTアジは竿・リール・ビシをレンタルして問題ありません。 一方で、仕掛けやハサミ、タオルなど、安価でも自分で用意したほうが快適な道具もあります。
この記事では、LTアジ初心者に向けて、次の3つに分けて道具を整理します。
- 最初から買ったほうがよい道具
- 船宿のレンタルで十分な道具
- 続けると決めてから買えばよい道具
余計な出費を抑えながら、安心してLTアジデビューを迎えましょう。
結論|初回は「レンタルタックル+自分用の小物」で十分

初めてLTアジに行くなら、基本となる竿とリールはレンタルがおすすめです。LTアジが自分に合う釣りか分からない段階で、数万円のタックルを購入する必要はありません。
ただし、何も持たずに船宿へ行けばよいわけではありません。仕掛け、ハサミ、タオル、酔い止め、飲食物などは自分で準備するのが基本です。クーラーボックスについても、船宿で借りられない場合や、釣ったアジを持ち帰るなら用意しておきたい道具です。
初心者の道具選びは、次の考え方にすると分かりやすくなります。
| 分類 | 主な道具 | 初心者へのおすすめ |
|---|---|---|
| レンタルでよい | 竿、リール、ビシ、天秤、ロッドキーパー | 初回は借りて釣りを体験する |
| 最初から用意したい | 仕掛け、ハサミ、タオル、手袋、酔い止め、雨具 | 安価でも自分用があると快適 |
| 条件を確認して用意 | ライフジャケット、クーラーボックス、長靴 | 船宿の貸し出し状況を確認する |
| 続けるなら購入 | 竿、リール、ロッドキーパー、ビシ・天秤 | 2~3回経験してから選ぶ |
※レンタルの内容、料金、破損・紛失時の扱いは船宿ごとに異なります。予約時に必ず確認してください。
LTアジでレンタルできることが多い道具
竿とリール
多くのLTアジ船では、竿と小型両軸リールのセットを借りられます。船宿のレンタルタックルには、その海域で使うビシの重さに対応したものが用意されているため、初心者が自分で選ぶより失敗が少ないのが利点です。
また、レンタルなら次のような点も実釣を通して確認できます。
- 竿の長さや硬さは扱いやすいか
- 手巻きリールで十分か
- 右巻きと左巻きのどちらが使いやすいか
- 今後もLTアジを続けたいと思えるか
購入前の試着ならぬ「試し釣り」と考えれば、レンタル代も無駄にはなりません。
ただし、レンタル品は右巻きが中心だったり、左巻きの数が少なかったりします。希望がある場合は予約時に伝えておきましょう。
ビシと天秤

LTアジでは、コマセを入れるビシと、その上に取り付ける天秤を使います。東京湾のLTアジでは軽量なビシを使うのが一般的ですが、指定号数や形状は船宿・釣り場によって異なります。
そのため、初回から自己判断で購入するよりも、船宿指定のものを借りるほうが安心です。周囲と異なる重さを使うと仕掛けが流され、おまつりの原因になることがあります。
なお、ビシや天秤は竿・リールのレンタルセットに含まれる場合と、別料金の場合があります。紛失すると実費負担になることもあるため、料金体系も確認しておきましょう。
ロッドキーパー
船べりに竿を固定するロッドキーパーは、あると非常に便利です。ただし、初回のために高価な製品を買う必要はありません。
船に備え付けられている場合や、船宿で借りられる場合があります。レンタルがなければ、簡易的な竿受けで対応できることもあります。予約時に「竿受けは借りられますか」と聞いておくと安心です。
ライフジャケット
船釣りでは、基準に適合したライフジャケットの着用が必要です。多くの船宿では貸し出し用を用意していますので、初回はレンタルでも構いません。
自分で購入する場合は、見た目や価格だけで選ばず、乗船する船で使用できる基準適合品かを確認してください。船宿に「このタイプで乗船できますか」と確認してから買うと確実です。
初心者でも最初から買ったほうがよい道具

1.船宿指定の仕掛け
仕掛けは消耗品なので、基本的に自分で購入します。初回は釣具店で適当に選ぶより、船宿で推奨品を買うのがおすすめです。
LTアジ用に見える仕掛けでも、ハリスの太さ、針の大きさ、枝スの長さなどには違いがあります。船宿で販売している仕掛けなら、その日の釣り場やアジのサイズに合わせやすく、船長やスタッフにも相談できます。
初心者は、根掛かりやおまつりで仕掛けを失うことを想定し、最低でも3組、できれば4~5組あると安心です。慣れないうちは、扱いやすい2本針仕掛けから始めるとトラブルを減らせます。
2.釣り用ハサミまたはラインカッター
糸を切るハサミは、小さいながら必須の道具です。仕掛けの交換や、絡んだ糸の処理に使います。
海水でさびやすいため、家庭用の高価なハサミではなく、釣り用の製品を1本用意すれば十分です。落下防止コードを付け、すぐ手が届く場所に固定しておくと使いやすくなります。
3.タオルを2~3枚
LTアジでは、コマセ、魚のぬめり、海水などで手が汚れます。タオルはレンタルを期待せず、自分で用意しましょう。
- 手や道具を拭くタオル
- 魚をつかむためのタオル
- 帰港後に使う予備
このように分けると衛生的です。使い古したタオルで問題ありません。濡れたタオルを入れるビニール袋も用意しておきましょう。
4.フィッシュグリップまたは滑りにくい手袋
アジは大きな歯を持つ魚ではありませんが、背びれや尻びれの硬い部分が刺さることがあります。魚をつかむのが不安なら、小型のフィッシュグリップや滑りにくい手袋があると安心です。
魚ばさみは必須ではないものの、針外しやクーラーボックスへの移動が楽になります。特に魚に触り慣れていない人には購入価値の高い小物です。
5.酔い止めと日焼け・雨対策用品

釣具ではありませんが、初心者にとっては竿より重要になることがあります。船酔いすると、せっかくの釣行をほとんど楽しめません。
酔い止め薬は用法・用量を守り、服用の可否に不安がある人や持病・服用中の薬がある人は、医師または薬剤師に相談してください。前日は睡眠を取り、空腹や食べ過ぎを避けることも大切です。
そのほか、季節に応じて次を準備します。
- 帽子と偏光サングラス
- 日焼け止め
- 上下が分かれた雨具
- 滑りにくく、ぬれてもよい靴
- 防寒着または着替え
船上は陸上より風が強く、夏でも移動中に体が冷えることがあります。
6.クーラーボックスと保冷剤・氷

釣ったアジを持ち帰るなら、クーラーボックスが必要です。半日船のLTアジなら、一般的には15~25L程度が扱いやすい目安です。ただし、家族分の飲み物も入れる場合や釣果が多い地域では、少し余裕を持たせます。
まだクーラーを持っていない場合は、船宿で貸し出しや発泡スチロール箱の販売があるか確認しましょう。初回だけのために高級クーラーを買う必要はありません。
氷の配布・販売方法も船宿によって異なります。「氷は料金に含まれるか」「追加分を買えるか」まで確認しておくと、帰宅まで魚を冷やしやすくなります。
初回は買わなくていい道具

高価な専用竿
LTアジ専用竿は、コマセを振り出しやすく、アジの口切れを抑えやすい設計になっています。しかし、その違いを生かすには、自分が好む長さや調子を知ることが大切です。
最初から評判だけで選ぶより、レンタル竿を使いながら「もう少し軽いほうがよい」「柔らかい穂先がよい」といった希望を見つけてから買うほうが、長く使える1本を選べます。
高価なリール
水深が比較的浅いLTアジでは、まずは手巻きの小型両軸リールで十分楽しめます。カウンター付きリールや電動リールは便利ですが、初回から必須ではありません。
リールを買うなら、巻き手、重さ、糸巻き量、カウンターの必要性を実際に釣ってから検討しましょう。PEラインの太さや先糸の指定も船宿に確認すると失敗を減らせます。
ビシや天秤の大量購入
ビシの指定は、船宿やエリアによって変わります。特定の船宿に通うと決める前に複数個購入すると、別の船では使えない可能性があります。
自前で用意する場合でも、最初は指定された号数を1~2個にとどめ、予備の考え方は船宿に確認するのが無難です。
仕掛け作り用の工具や大量の材料
LTアジの仕掛けは自作できますが、初回から針、ハリス、ビーズ、回転ビーズなどを大量にそろえる必要はありません。まずは完成仕掛けを使い、交換方法や扱いやすい仕様を覚えることが先です。
仕掛けを消耗する頻度や好みが分かってから自作を始めると、材料を無駄にしにくくなります。
高級な釣り用ウエア
専用ウエアは動きやすく快適ですが、最初は手持ちの服を重ね着し、上下セパレートの雨具を組み合わせれば対応できます。
ただし、船上はコマセや海水で汚れます。お気に入りの服や綿素材だけの服装は避け、速乾性があり、汚れてもよいものを選びましょう。靴はサンダルではなく、滑りにくく足を保護できるものが安心です。
大型のタックルボックス
初回に持参する小物は多くありません。小さなケースやバッグで十分です。荷物を増やしすぎると、限られた釣り座が狭くなり、道具を海に落とす原因にもなります。
レンタルにはデメリットもある
レンタルタックルは初心者に便利ですが、万能ではありません。
道具を選べないことがある
竿の硬さ、リールの巻き手、ラインの状態などを細かく指定できない場合があります。特に左巻きを希望する人や、子ども・小柄な人が使う場合は、扱いやすいセットがあるか事前に相談しましょう。
使い慣れるまで時間がかかる
毎回違う道具を借りると、クラッチやドラグの操作に慣れにくい面があります。LTアジに何度も通うようになったら、自分のタックルを購入するメリットが大きくなります。
破損・紛失時に費用が発生する場合がある
竿を踏む、リールを海に落とす、ビシを根掛かりで失うといったトラブルでは、弁償や追加料金が必要になることがあります。レンタル時に使い方と補償範囲を確認し、竿を床へ直接置かないようにしましょう。
レンタル予約時に確認したい7項目

「レンタルがありますか」だけでなく、次の内容まで聞いておくと当日の行き違いを防げます。
- 竿とリールはセットか
- ビシ・天秤・竿受けは料金に含まれるか
- 仕掛けは付属するか、船宿で購入できるか
- ライフジャケットを借りられるか
- 左巻きや子ども用タックルを選べるか
- 破損・紛失時の負担はいくらか
- クーラーボックスと氷を用意できるか
レンタル品には数の限りがあります。予約不要と書かれていても、初心者であることを伝え、必要なセットを確保できるか確認しておくと安心です。
最小限の持ち物で行くLTアジ初心者チェックリスト

船宿で借りる・受け取るもの
- 竿とリール
- ビシと天秤
- ロッドキーパーまたは竿受け
- ライフジャケット
- コマセと付けエサ
- 氷
自分で用意するもの
- 船宿推奨の仕掛け4~5組
- 釣り用ハサミ
- タオル2~3枚
- フィッシュグリップまたは手袋
- クーラーボックスまたは持ち帰り用の保冷容器
- 雨具、帽子、滑りにくい靴
- 酔い止め、日焼け止め
- 飲み物、軽食
- ごみ袋、濡れ物用の袋
- 現金
コマセ、付けエサ、氷が乗船料に含まれるかは船宿によって違います。上の一覧をそのまま信じるのではなく、予約先の案内を優先してください。
何回目から竿とリールを買うべき?

目安として、2~3回レンタルで釣行し、「今後も続けたい」と思った時点で購入を検討するとよいでしょう。
次のように感じたら、購入のタイミングです。
- レンタル代の積み重ねが気になってきた
- 竿の硬さや長さに好みが出てきた
- 毎回同じ操作感の道具を使いたい
- 釣行前に仕掛けやドラグを自分で調整したい
- LTアジ以外の船釣りにも挑戦したい
購入するときは、単に「LTアジ専用」と書かれた商品を選ぶのではなく、よく利用する船宿のビシ号数、釣り場の水深、併用したい釣り物を整理してから選びます。船長や釣具店のスタッフに、通う予定の船宿名と指定号数を伝えると相談しやすくなります。
初回の予算はどのくらい?
竿・リールを借りる場合でも、乗船料のほかにレンタル料、仕掛け代、交通費、食事代などがかかります。さらに、クーラーボックスや雨具を新しく買うかどうかで総額は大きく変わります。
道具代を抑えるなら、初回は次の順で考えましょう。
- 手持ちの雨具、帽子、バッグを活用する
- 竿・リール・ビシは船宿で借りる
- 仕掛けと小物だけ購入する
- クーラーがなければ貸し出しや発泡箱の有無を確認する
- 続けると決めてからタックルを購入する
料金は船宿や時期によって変わるため、予約ページの表示だけで判断せず、乗船料にエサ・氷・レンタル品がどこまで含まれるかを確認することが大切です。
まとめ|借りる道具と買う道具を分ければ、LTアジは気軽に始められる

初めてのLTアジでは、竿とリールを無理に購入する必要はありません。ビシ、天秤、ロッドキーパーも、まずは船宿のレンタルや備品を利用すれば十分です。
一方で、仕掛け、ハサミ、タオル、酔い止め、服装など、自分の安全と快適さに関わるものは事前に準備しましょう。ライフジャケットやクーラーボックスは、船宿で借りられるかを確認してから購入を判断します。
初心者におすすめの順番は、次のとおりです。
- 初回はレンタルタックルで体験する
- 仕掛けと身の回りの小物だけ自分で用意する
- 2~3回釣行して好みを知る
- 続けたいと思ったら竿とリールを購入する
LTアジは、レンタルを活用すれば船釣りの中でも始めやすい釣りです。最初から完璧な装備を目指さず、必要なものを少しずつ増やしていきましょう。